Linux コマンドリファレンス

[ ]は省略可能
...は複数の引数を指定可能

man [オプション] [セクション]
オンラインマニュアル

ls [オプション] [ファイル名...]
ディレクトリの内容一覧表示
-1 垂直方向に1列で表示
-a ドットで始まる隠しファイルも表示
-c 最後にファイルのステータスを変更した時間でソート。詳細表示のときには、時刻の欄が最後にファイルのステータスを変更した時間になる。
-C 垂直方向に並べて表示
-d ディレクトリ自身を一覧表示
-F 名前の後ろにファイル型を表示
通常のファイル なし
実行可能ファイル *
ディレクトリ /
シンボリックリンク @
FIFO |
ソケット =
-g 無視(詳細表示時はグループ情報を表示)
-G 詳細表示時にグループ情報を表示しない
-h ファイルサイズをわかりやすい単位で表示
-i ファイルのinode番号を表示
-l 詳細形式で表示
-L シンボリックリンクをリンクされているファイルの情報で表示
-n 所有者とグループを名前ではなく番号で表示
-r ソート順を逆にする
-R ディレクトリの内容を再帰的に表示
-s ブロック単位でのファイルサイズを表示
-S ファイルサイズでソートする。大きなファイルが先頭
-t 修正時刻順でソート。新しいファイルが先頭
-u 最後にファイルにアクセスした時刻でソート。詳細表示時には時刻欄が最後にファイルにアクセスした時間になる
-x 水平方向に並べて表示
-X 拡張子順でソート

mkdir [オプション] ディレクトリ...
ディレクトリの作成
-m <mode> ディレクトリのアクセス権を<mode>で作成
-p 引数に指定した各ディレクトリで、存在しないディレクトリも含めて作成

rmdir [オプション] ディレクトリ...
空のディレクトリを削除
-p 引数に指定したディレクトリに存在しているディレクトリも含めて削除

cp [オプション] コピー元 コピー先
ファイルのコピー
-a 元ファイルの構成と属性を保ったままコピー。-dpRと同じ
-d シンボリックリンクをコピーするときリンクされているファイルではなく自身をコピーする。ハードリンクされているものをコピーした場合はコピー先でもハードリンクの状態を保つ
-f 強制的にコピー
-i 上書き時に確認
-p コピー元のファイルの所有者、グループ、パーミッション、タイムスタンプを保持する
-r ディレクトリを再帰的にコピーする。ディレクトリ以外のファイルはすべてファイルとしてコピーされる。
-R ディレクトリの内容を再帰的にコピーする。
-u コピー先ファイルのタイムスタンプが同じか新しい場合はコピーしない。
-v コピーする前にそのファイル名を表示する。
-x 異なるファイルシステム上のサブディレクトリはコピーしない。

rm [オプション] ファイル名...
ファイルの削除
-d ディレクトリを削除。スーパーユーザーのみで使用可能。
-f 強制的に削除。存在しないファイルがあっても通知しない。
-i 削除時に確認
-f ディレクトリの内容を再帰的に削除
-v 削除する前にファイル名を表示

mv [オプション] 移動元 移動先
ファイル名の変更。ファイルの移動。
-f 強制的に移動。ファイルが既に存在していても通知しない。
-i ファイル移動時に確認
-v 移動する前にファイル名を表示

chmod [オプション] アクセス権 ファイル名...
ファイルのアクセス権変更
-R ディレクトリを再帰的にたどってアクセス権を変更する。
アクセス権は記号か数値のどちらかで指定する。
記号モード
所有者(u)、グループ(g)、その他のユーザー(o)、すべてのユーザー(a)
操作 追加(+)、削除(-)、設定(=)
権利 読み込み(r)、書き込み(w)、実行(x)、実行時にユーザーIDまたはグループIDを追加(s)、スティッキビット(t)
数値モード
4000 実行時にユーザーIDを設定
2000 実行時にグループIDを設定
1000 プログラムコードをスワップに維持
400 所有者の読み取り
200 所有者の書き込み
100 所有者の実行
40 グループの読み取り
20 グループの書き込み
10 グループの実行
4 その他のユーザーの読み取り 
2 その他のユーザーの書き込み
1 その他のユーザーの実行

chgrp [オプション] グループ名 ファイル名...
ファイルのグループを変更
-f グループを変更できなかったときのエラーを表示しない
-h シンボリックされているファイルでなく、自身を変更する。
-R ディレクトリを再帰的にたどってグループを変更する
-v 実行状況を詳細表示する

chown [オプション] 所有者名 [:グループ名] ファイル名...
ファイルの所有者を変更する
-f 所有者を変更できなかったときのエラーを表示しない
-h シンボリックされているファイルでなく、自身を変更する。
-R ディレクトリを再帰的にたどって所有者を変更する
-v 実行状況を詳細表示

cat [オプション] [ファイル名...]
ファイルの内容を標準出力へ出力する
-A -vETと同じ
-b 空白でない行に番号を付ける
-e -vEと同じ
-E 各行の最後に'$'をつける
-n すべての行に番号を付ける
-s 連続した空行を1つの空行にまとめる
-t -vTと同じ
-T タブ文字を'^|'と表示する
-v 改行とタブ文字を除く非表示文字を'^'と表示する

head [オプション] [ファイル名...]
ファイルの先頭部分を表示
- <行数> 先頭から<行数>分表示する
-c <数値> 先頭の<数値>バイト分を表示する。b(512バイト)、k(1kバイト)、m(1Mバイト)を追加して単位を変更可能
-n <行数> 先頭から<行数>分表示する
-q ファイル名を表示しない
-v ファイル名を表示する

tail [オプション] [ファイル名...]
ファイルの末尾部分を表示
- <行数> 末尾の<行数>分を表示する
- <行数> 先頭から<行数>分以降を表示する
-c <数値> 末尾の<数値>バイト分を表示する。b(512バイト)、k(1Kバイト)、m(1Mバイト)を追加して単位を変更可能
-f ファイルの末尾まで読み込んでも終了しないで読みつづける
-n <行数> 末尾から<行数>分を表示する
-q ファイル名を表示しない
-v ファイル名を表示する

tee [オプション] [ファイル名...]
標準入力を読み標準出力とファイルに出力する
-a ファイルを上書きせず追加する
-i 割り込みシグナルを無視する

nkf [オプション] [ファイル名...]
漢字コードの変換をする
-e EUCコートを出力する
-E 入力コードをEUCコードとする
-j JISコードを出力する
-J 入力コードをJISコードとする
-s シフトJISコードを出力する
-S 入力コードをシフトJISとする

tr [-cst] <文字列1> <文字列2>
tr -s <文字列>
tr -d <文字列>
文字列の変換と削除
-c <文字列1>に指定された文字以外の文字列を置換の対象とする
-s 複数個の<文字列>を1つにまとめる
-t System V版trのような動作をする
-d 指定された<文字列>を削除する

grep/tgrep/egrep [オプション] [ファイル名...]
パターンに一致する行を表示
- <行数> 一致した行の前後の<行数>も出力
-c 行の内容を表示しないで一致した行数だけを表示する
-e <パターン> <パターン>を指定する
-f <ファイル名> パターンを<ファイル名>から読み取る
-i パターンの大文字と小文字を区別しない
-n 行数を表示する
-v パターンに一致しなかった行を対象にする

diff [オプション] ファイル名1 ファイル名2
2つのテキストファイルの違いを出力する
-b 空白文字の違いを無視する
-B 空行の違いを無視する
-C <行数> 一致しない行の前後<行数>分も出力する
-e edのスクリプト形式で出力する
-i 大文字と小文字の違いを無視する
-P ディレクトリ単位で比較するとき、1番目のディレクトリにないファイルは空のファイルとして扱う
-q 違いの詳細を表示しないで違っていることだけを表示する
-r ディレクトリ単位で比較するとき、再帰的に比較する
-s 内容が同じことも表示する
-w 空白を無視して比較する

sort [オプション] [ファイル名...]
テキストファイルの行のソート
-b 先頭の空白を無視
-d 英文字、数字、空白以外の文字を無視する
-f 小文字を大文字として扱う
-n 先頭の文字列を数値として扱う
-r 比較の結果を逆順にする
-t <文字> フィールドの区切り文字を<文字>にする
-u 等しいとされた行の最初の1行だけ表示(uniq)
+ <位置1> [-<位置2>] ソートするのに用いるフィールドを指定する。<位置1>から<位置2>の直前までがソートキーになる。<位置2>を省略した場合は行末までがソートキーになる
-k <位置1> [, <位置2>] ソートキーを指定する別の書き方

uniq [オプション] [ファイル名]
ソート済みのファイルから内容の同じ行を削除する
-u 重複していない行だけを出力する
-d 重複している行だけを出力する
-c 出現回数も表示する
-i アルファベットの大文字と小文字を同一視する
-N 行頭からN個のフィールドを無視する
+N 行またはフィールドの最初のN文字を比較しない
-w N 行またはフィールドのN文字以上を比較しない

find [パス] [オプション] [判別式] [アクション]
ディレクトリツリーの中からファイルを探し出す
オプション
-daystart -amin, -atime, -cmin, -ctime, -mmin, -mtimeの時間の基準を24時間前でなくコマンドを実行した日の0時にする
-follow シンボリックリンクの参照先を検索する
-mount 他のファイルシステムにあるディレクトリを検索しない
判別式
+nはnより大きい、-nはnより小さい、nはちょうどnとする
演算子
(expr) カッコ内部が優先される
! expr exprが偽の場合、真となる
-not expr ! exprと同じ
expr1 -a expr2 expr1が偽の場合はexpr2は評価されない
expr1 -o expr2 expr1が真の場合はexpr2は評価されない
-amin n 最後にアクセスされたのがn分前であれば真
-anewer <ファイル名> 最後にアクセスされたのが<ファイル名>が修正された時刻以降ならば真
-atime n 最後にアクセスされたのが24*n時間前ならば真
-cmin n 最後にステータスが変更されたのがn分前であれば真
-cnewer <ファイル名> 最後にステータスが変更されたのが<ファイル名>が修正された時刻以降ならば真
-ctime n 最後にステータスが変更されたのがn*24時間前であれば真
-empty ファイルが空で通常のファイルである場合か、ディレクトリならば真
-fstype <種類> ファイルの置かれているファイルシステムが <種類> ならば真
-gid n ファイルのグループIDがnならば真
-group <グループ名> ファイルのグループIDが<グループ名>であれば真
-mmin n 最後にファイルが変更されたのがn分前であれば真
-mtime n 最後にファイルが変更されたのがn*24時間前であれば真
-name <パターン> ディレクトリ部分を取り去ったファイル名がシェルのパターン <パターン> にマッチすれば真
-newer <ファイル名> 最後にファイルが変更されたのが<ファイル名>が修正された時刻以降であれば真
-nouser ファイルのユーザーIDに対応するユーザーがいなければ真
-nogroup ファイルのグループIDに対応するグループがなければ真
-size n ファイルの容量がnであれば真
-type c ファイルタイプがcならば真
b ブロック型スペシャルファイル
c キャラクタ型スペシャルファイル
d ディレクトリ
p 名前付きパイプ
f 通常のファイル
l シンボリックリンク
s ソケット
-uid n ファイルの所有者IDがnであれば真
-user <ユーザー名> ファイルの所有者が<ユーザー名>であれば真
-exec <コマンド>; <コマンド>を実行する
-ls ファイル名を"ls -dils"形式で表示する
-print ファイル名をフルパスで表示する
例:
ホームディレクトリ以下にある *.bak ファイルを削除
find ~ -name '*.bak' -exec rm -f {} \;
/tmp 以下で過去 30 分以内に更新されたファイルを検索(ディレクトリは対象外)
find /tmp -mmin -30 -type f
今いるディレクトリの下にある .c と .h 以外のファイルを削除
find . \( ! -name '*.c' -a ! -name '*.h' \) -type f -exec rm {} \;

file [オプション] [ファイル名]
ファイルの種類を調べる
-L シンボリックファイルの場合、リンクされているファイルについて調べる
-z compressで圧縮されたファイルの中身についてファイルタイプを調べる

tar [オプション] [ファイル名]
tar形式のアーカイブファイルの作成・展開
-c 新しいアーカイブを作成する
-C <ディレクトリ名> <ディレクトリ名>に移動してから動作する
-t アーカイブの内容一覧を表示
-x アーカイブからファイルを抽出する
-f <出力先> アーカイブファイルを<出力先>で示されるファイルやデバイスにする
-p 許可情報をすべて抽出する
-P ファイル名の先頭の/を取り除かない
-s 抽出するファイル名をソートする
-T <ファイル名> 抽出または作成するファイルの名前を<ファイル名>から読み込む
-v 処理したファイルの一覧を詳しく表示する
-Z アーカイブをcompressにフィルタする
-z アーカイブをgzipにフィルタする

gzip [オプション] [ファイル名]
gzip形式での圧縮と解凍
-c 結果を標準出力に出力する
-d ファイルを解凍する
-f 強制的に動作をする
-l 圧縮ファイルの内容を表示する
-n 元のファイルの名前とタイムスタンプの保存・復元をしない
-N 元のファイルの名前とタイムスタンプの保存・復元をする
-v 作業状態の詳細を出力する
-r 再帰的に処理を行う

w [オプション] [ユーザー名]
ログインしているユーザーと、そのユーザーが実行中のコマンドを表示する
-f リモートホスト名の表示をするかしないかのスイッチ(デフォルトと逆の状態にする)
-h ヘッダを表示しない
-s ログイン時刻、JCPU(そのttyで実行した全プロセスが使ったCPU時間の合計)、PCPU(カレントプロセスが使ったCPU時間)を表示しない

ps [オプション] [端末番号] [プロセスID]
プロセスの状態の報告
a 自分以外のユーザー名についても表示する
u ユーザー名と開始時刻を表示する
x 制御端末のないプロセスについても表示する
w 出力1行あたりの幅を広げる
h ヘッダを出力しない
r 実行中のプロセスだけを表示する
l 詳細を表示する
f プロセスの親子関係をツリー形式にして表示
端末番号 txxで指定をする。xxに端末番号を指定する
プロセスID 表示するプロセスID

whoami
現在のユーザー名を表示する

last [オプション] [ユーザー名]
ログインしたユーザーの記録を一覧表示する
- <数値> 表示させる行数
-n <数値> 表示させる行数
-f <ファイル> /var/log/wtmpでなく、<ファイル名>から記録を読み取る

vmstat [-n] [間隔 [回数]]
仮想メモリの使用状況を報告する
-n 最初の1回だけヘッダを表示する
間隔 更新するまでの秒数
回数 表示する回数

df [オプション] [ファイル名]
空きディスク領域の報告
-i ブロック単位ではなく、inodeの使用状況で表示する
-k 1Kブロック単位で表示する
-h わかりやすい単位にして表示する

du [オプション] [ファイル名]
ディスクの使用量の報告
-a ディレクトリだけでなくすべてのファイルについて表示する
-b バイト単位で表示する
-c すべての引数について集計したあと合計を出力する
-k Kバイト単位で表示する
-h わかりやすい単位にして表示する
-s 引数で指定したファイルの総計だけを表示する
-x 別のファイルシステムにある分を集計しない

kill [オプション] プロセスID
プロセスにシグナルを送る
-s <シグナル> <シグナル>で指定したシグナルを送る

mount [オプション] デバイス名
ファイルシステムをディレクトリツリーにマウントする
-a /etc/fstabに記述されているすべてのデバイスをマウントする
-n マウントするとき/etc/mtabファイルに書き込まない
-t ファイルシステムのタイプを指定する
-r リードオンリーでマウントする(-o roと同じ)
-w 書き込み可能なモードでマウントする(-o rwと同じ)
-o <オプション> マウントオプションを<オプションで指定する>

umount [オプション] デバイス名
ファイルシステムをディレクトリツリーから取り外す
-a /etc/mtabに記述されているすべてのファイルシステムをアンマウントする
-n 取り外すときに/etc/mtabファイルに書き込まない
-r リードオンリーで再マウントする
-t <タイプ> -aオプションで指定したとき、アンマウントするタイプを限定する

useradd [オプション] ユーザー名
ユーザーを追加する
-u <数値> ユーザー番号を<数値>で作成する
-g <数値> グループ番号を<数値>で作成する
-G <グループ> 指定された<グループ>に登録する。カンマ( , )で区切って複数のグループを指定できる
-d <ディレクトリ> ホームディレクトリを<ディレクトリ>で作成する
-s <シェル> ユーザーが使うシェルを<シェル>で作成する
-c <コメント> コメントフィールドを<コメント>で作成する

groupadd [オプション] グループ名
グループを追加する
-g <数値> グループ番号を<数値>で作成する
-o gオプションで指定した<数値>の重複を許可する

usermod [オプション] ユーザー名
ユーザー情報を変更する
-u <数値> ユーザー番号を<数値>にする
-g <数値> グループ番号を<数値>にする
-G <グループ> 指定された<グループ>に登録する。カンマ( , )で区切って複数のグループを指定できる
-d <ディレクトリ> ホームディレクトリを<ディレクトリ>にする
-s <シェル> ユーザーが使うシェルを<シェル>にする
-c <コメント> コメントフィールドを<コメント>にする
-l <名前> ユーザー名を<名前>に変更する

userdel [オプション] ユーザー名
ユーザーを削除する
-r ユーザーのホームディレクトリも削除する

groupmod [オプション] グループ名
グループ情報を変更する
-g <数値> グループ番号を<数値>にする
-o gオプションで指定した<数値>の重複を許可する
-n <名前> グループ名を<名前>に変更する

groupdel グループ名
グループを削除する

dmesg
システム起動時のログの表示

shutdown [オプション] 時間 [メッセージ]
システムのシャットダウン
-h システムを停止する。カーネルがAPM機能をサポートしている場合は電源も切る
-r システムを再起動する
-f 再起動するときにファイルシステムをチェックしないようにする
-q デフォルトのメッセージをユーザーに送る
-s シングルユーザーモードで再起動する
「時間」には停止するまでの時間を指定する。省略した場合は2分に設定される。
now すぐに実行
hh:mm hh時mm分後に実行
+n n分後に実行
「メッセージ」は現在ログインしているユーザーに出力するメッセージを入れる

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